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分子栄養学とダイエット

東京都文京区千石・白山パーソナルトレーニングスタジオkame7、管理栄養士&ピラティストレーナー吉田尚弘です。

分子栄養学という学問をご存知でしょうか?恐らく殆どの方は知らないと思います。元々、栄養学もよく解らないのに分子栄養学なんか知るわけない!
そうおっしゃるでしょう。その通りです。

分子栄養学とはオーソモレキュラー栄養療法(orthomolecular medicine)とも呼ばれ、栄養素、適切な食事やサプリメント・点滴、糖質コントロール-を用いて、わたしたちの身体を構成する約37兆個の細胞のはたらきを向上させて、様々な病気を治す療法です。(オーソモレキュラー栄養医学研究所HPより)

特にこの分子栄養学の力を発揮するのが、不定愁訴と呼ばれる病気とは言えないが体の調子が良くないグレーゾーン。例えば、朝起きられない、集中力が落ちている、やる気がでない、急にキレる、明け方嫌な夢で目が覚めるなど、何となく誰もが経験するような症状。これらを薬を使わずに栄養で解決していきます。
つまり、分子栄養学とは「あなたが本来もっている力を最大限に引き出す」を目指しています。

実は、この分子栄養学の考え方はダイエットにも非常に有効で、当スタジオの考え方である「ただ痩せるのではなく美しく健康に」に繋がります。では、分子栄養学における食事指導を簡単に説明しましょう。

血糖値の安定

この分子栄養学で重要視しているのが「血糖値の安定」です。血糖値を下げるホルモンは一つしかなく、それがインスリンです。逆に血糖値を上げるホルモンは複数あり、グルカゴン、コルチゾール、カテコールアミンなどあります。なぜ、血糖値を上昇させるホルモンが複数存在するかと言えば、人間は低血糖が続くと死の危険性があるからです。死なないために何とか血糖値を上昇させようとします。

その中でコルチゾールというホルモンは、ストレスを感じた時に分泌され血糖値を上昇させて元気にしてくれます。しかし、ストレスを長く感じすぎるとコルチゾールは枯渇してしまい、代わりにアドレナリン、ノルアドレナリンと呼ばれるホルモンが分泌され、攻撃的になったり情緒不安定になり、疲れやすくなったり、夜眠れなくなり朝が起きれないという状態になります。

このような症状が出てきたら、血糖値が下がりすぎないように安定させる事が重要になります。そのためには食事と食事の間に炭水化物を捕食として摂り、血糖値が下がりすぎないように安定させるわけです。

日頃から甘いものが欲しくなる経験はないですか?そうなんです!太る原因にひとつにはストレスがによる低血糖もあるのです。血糖値を安定させるという事は甘いものを食べたくなる欲求をコントロールすることなので、ダイエットにも繋がります。

腸内環境の改善

ここ数年「グルテンフリー」と謳っている商品がよく売られています。グルテンとは小麦粉に含まれる成分でパンなど小麦粉を使った食品に含まれますが、近年ではこのグルテンが腸内環境を悪化させることが分かっています。腸内環境が悪化することでアトピーなどのアレルギー反応や、疲れやすい、鬱っぽい症状などの体調不良を起こします。
さらに腸内環境を悪化させるのが、カゼインたんぱくです。カゼインは乳製品に含まれているたんぱく質ですが、これもアレルギーや炎症の原因となります。

グルテンやカゼインは様々なアレルギーや体調不良を発症しますが、これはかなり個人差があり、まったく体調が変わらない人もいれば、そうでない方もいるのも確かです。ダイエット的な視点からすれば、グルテンを含む食品は比較的、血糖値を急上昇させるものが多く、カゼインを含む乳製品の脂質の分を考慮すると、理にかなっていると言えますね。


ご覧のように、分子栄養学的な食事アプローチ=体質改善=健康的なダイエットと言えるのではないでしょうか。他にもたんぱく質、ミネラル・ビタミンと言った栄養素の必要性もありますが、それは次回にお伝えしましょう。

 

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