「土台が変われば、姿勢も変わる」──偏平足から上半身まで整えるピラティス|足部アーチ×全身連動アプローチ

つま先立ちスクワット。つま先立ちのまま膝を開く。 BLOG
つま先立ちスクワット。つま先立ちのまま膝を開く。

東京都文京区本郷三丁目Personal training stuidoカメシチ、ピラティストレーナーの吉田尚弘です。

朝、立ち上がるとなんとなく身体が重い。
気づけば姿勢が崩れ、首や肩がガチガチ…。そんな経験はありませんか?

そんな不調、もしかすると「足のアーチ」が関係しているかもしれません。

私たちは普段あまり意識しませんが、足は全身を支える“土台”です。
その足元が崩れれば、当然ながら上半身も不安定になります。
実はピラティスには、足元から上半身を整える知恵と技術が詰まっています。


足部アーチとは?──身体を支える“3本の柱”

足には「3つのアーチ」があります。これは単なる形ではなく、衝撃を吸収し、姿勢を支え、全身の動きを連携させるための重要な構造です。

足部の内、外側アーチと横アーチは安定した歩行のためには重要です。
足部の内、外側アーチと横アーチは安定した歩行のためには重要です。

① 内側縦アーチ(いわゆる土踏まず)

かかとから親指のつけ根にかけて弧を描くアーチ。バネのように働き、歩くたびに衝撃を和らげてくれます。

② 外側縦アーチ

足の外側を走るアーチ。主に体重を支える「安定性」の役割を持ち、歩行や立位時にバランスを保ちます。

③ 横アーチ

親指から小指にかけて足を横断するアーチ。足の幅を維持し、踏ん張る力やバランスに欠かせない存在です。

この3つのアーチが連動することで、地面からの力をうまく“分散”し、身体の中心(体幹)へとつながる安定した動きを生み出しているのです。


偏平足になると、身体はどうなるのか?

偏平足とは、主に内側縦アーチが潰れ、足裏全体がべたっと地面についた状態。
それは、衝撃吸収のクッションを失い、常にブレーキを踏みながら動いているような状態です。

すると、どうなるか?

  • 膝や股関節への負担が増す
  • 骨盤が後ろに倒れ、背中が丸くなる
  • 猫背や肩こり、頭痛、呼吸の浅さにつながる

このように、「足元の崩れ」がやがて姿勢全体、さらには心身の疲労感にまで連鎖していくのです。


上半身の安定には「足の安定」が不可欠

ここで改めてお伝えしたいのが、足元の安定こそが、上半身を整えるカギであるということ。

たとえば家を想像してみてください。
どんなに立派な屋根や壁があっても、基礎がグラついていては、家全体が不安定になりますよね。

身体も同じです。
土台である足部アーチがしっかりと機能していなければ、上に乗る骨盤や背骨、肩甲骨は、常にどこかでバランスを取ろうと無理をし続けることになるのです。

結果として、姿勢が崩れ、首や肩、背中に慢性的な緊張が生まれます。


ピラティスは、土台から姿勢を再構築できる

偏平足を根本から改善するには、単に足の筋肉を鍛えるだけでは不十分です。

必要なのは、足首・股関節・体幹を「連動」させて、正しい身体の使い方を再学習すること。

そのために最適なのが、ピラティスです。

  • 骨の位置やアライメントを整える
  • 呼吸で体幹を活性化させる
  • 小さな動きの中で“正しい重心”を感じる

こうしたプロセスを通じて、足から骨盤、背骨、肩甲骨まで“一本の軸”が通るような感覚が戻ってきます。


偏平足改善ピラティス:つま先立ちスクワット

では、実際にどのような動きが効果的なのでしょうか?

今回は、足部アーチと股関節・体幹の連携を高めるエクササイズとして、「つま先立ちスクワット」をご紹介します。

● つま先立ちスクワットのやり方

目的:
足裏の感覚を目覚めさせ、アーチを活性化しながら、体幹と上半身の安定を引き出す。

手順:

つま先だちスクワットの準備。踵を合わせつま先は80°開く
つま先だちスクワットの準備。踵を合わせつま先は80°開く
つま先立ちスクワット、踵を付けたままつま先立ち
つま先立ちスクワット、踵を付けたままつま先立ち
つま先立ちスクワット。つま先立ちのまま膝を開く。
つま先立ちスクワット。つま先立ちのまま膝を開く。
  1. 立位で踵をつけ、つま先を70~90°開いた状態にする。
  2. 踵と踵が離れないように、つま先立ちになる。この時に足指で
    地面を掴む感覚がほしいところ。
  3. ゆっくりと踵を床に卸す。
  4. 踵の高さを変えず、膝を開くようにして曲げる。
  5. この動作を15回繰り返す。
  6. 踵の高さを変えずに、膝を閉じる。この時に内転筋、大殿筋下部を感じる。

ポイント:

  • 足指で床を「つかむ」ように意識する
  • 踵を浮かせたまま、身体が前に倒れないよう体幹を使う
  • 足を閉じる時に内転筋、大殿筋下部を感じながら行う。
  • 足を閉じる時に頭のてっぺんが天井に向かって伸びるようなイメージ


小さな変化が、全身の軽さを生む

足のアーチが持ち上がると、驚くほど姿勢が変わります。
立ちやすくなり、歩行も楽に感じるようになります。アーチが形成されること足裏にクッションができるので、歩行時の膝や腰へ伝わるショックが軽減され、膝の痛みは軽減されます。


本郷のスタジオで「あなたの足元から変える」サポートを

文京区本郷のPersonal training studioカメシチでは、偏平足からくる不調・姿勢の乱れを、足部アーチ×全身連動の視点から改善へ導きます。

「足のせいで姿勢が悪くなるなんて思ってもいなかった…」
そんな声をよく耳にします。

でも、そこに気づいた今がチャンスです。
身体の本質的な土台から、自分の姿勢と人生を再構築してみませんか?

コース料金・お申込みはこちらから


まとめ:姿勢は足元から始まっている

  • 足には3つのアーチがあり、身体全体のバランスを支えている
  • 偏平足になると足元が崩れ、骨盤や背骨、上半身まで不安定になる
  • 足元が安定すると、自然と体幹や上半身も整ってくる
  • ピラティスでアーチ・股関節・体幹の連動性を育てよう
  • つま先立ちスクワットは、土台から姿勢を再構築する有効な一歩

あなたの立ち姿が変われば、人生の感じ方もきっと変わります。
まずはその“足元”から、自分に向き合ってみてください。

*参考文献 コメディカルのためのピラティスアプローチ

タイトルとURLをコピーしました