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脂肪細胞が体重をコントロールする?

東京都文京区千石パーソナルトレーニングスタジオkame7ダイエット&脚やせトレーナーの吉田尚弘です。

体脂肪。。。なんてイヤな言葉なんでしょう。お腹周りに付いた浮き輪のような脂肪ちゃん、二の腕にぷよぷよ付いた脂肪ちゃん、ああ~脂肪なんてなければいいのにぃ。。と思っちゃいますよね。

実は、この体脂肪。ただ脂としてくっ付いているわけではなくて、意外な働きをしてくれます。今回はこの体脂肪についてお話したいと思います。

体脂肪ができて無くなるまで

私達が摂取した糖質や脂質は消化・吸収され活動エネルギー源として使われたり、一部は筋肉や肝臓に貯蔵されますが、必要以上に摂取した場合は体脂肪に変換されます。脂肪細胞は風船のようなもので、脂肪が増えれば膨らんでいきますがその風船は容量が決まっており、入りきらなくなったら新たに脂肪細胞が生まれその中に脂肪が貯蔵されていきます。なので脂肪細胞は図のように、小さい風船、大きい風船が存在しています。

摂取エネルギーを減らして体重が減っても、膨らんだ脂肪細胞という風船は消えてくれません。空っぽになって萎んでいる状態になります。そして虎視眈々と復活を狙っているのです。諸説色々ありますが、この空になった脂肪細胞が消えるまでは1か月はかかると言われています。
ですからダイエットに成功しても、最低1か月はリバウンドしやすい状況になります。

体脂肪働き

活動エネルギー源

そもそも、体脂肪って何のためにあるか?考えてみましょう。最初に思いつくのは活動するためのエネルギー源でしょうか。現代人の私達には、そんなエネルギー源要らないよ~っと言いたくなりますが、大昔、人間は狩りをして生活しておりました。獲物を得るためには、どうしても遠出しなくてはいけません。
活動エネルギー源は糖質しかありませんので、その糖質が体内から枯渇した場合、体は動けなくなります。そこで神様は素晴らしいプレゼントを人間にくださいました。脂肪を蓄える能力、つまり体脂肪です。糖質を超軽量且つ、高エネルギーな脂肪というものに変え体内に蓄積できるようにしたのです。おかげで人間は、食料を口にしなくても何十キロという距離を移動できるようになったのです。
女性の場合、内臓を冷やさないように冷気から守る働きもあります。素晴らしき体脂肪!

 

食欲を抑制する

えっ!なんという事を!と思うかもしれません。最近では体脂肪は単なるエネルギーを貯蔵しているだけではなく様々なホルモンを分泌している事が判明しました。そのひとつに食欲を抑制するレプチンというホルモンがあります。

このレプチンは、通常の脂肪細胞であれば、食事で胃が満たされた時点で脂肪細胞から分泌され、満腹感を感じさせて食べる行為をストップさせます。しかし、食べ過ぎによって脂肪細胞がパンパンに膨らんだ状態になると、このレプチンは分泌されなくなり、食欲を抑えるというリミッターが外れた状態になります。そうなったら食欲が抑えられなくなり過剰に食べてしまうという飛んでもない悪循環に陥ってしまうのです。

ただし、脂肪細胞が膨らんで食欲抑制ホルモンであるレプチンが分泌されなくなっても、脂肪細胞が小さくなればまた分泌されるようになります。
太っている人がすごい食欲でさらに大きくなっていくのは、このレプチンが分泌が減ったから。ダイエットを始めると最初は空腹感に悩まされても、やがて少ない食事量でも平気になってきますが、これはレプチンが分泌されるようになったからだと考えられます。

参考サイト レプチン e-ヘルスネット

 

まとめ

今回は体脂肪について書きましたが、まだまだ体脂肪にはたくさんの働きがあることが解っています。体脂肪は私達の体に無くてはならない存在ですが、逆に過剰に増えてしまうと不具合が生じてしまい、様々な疾患の原因にもなります。
普通の状態であれば、レプチンが食欲を抑制してくれますので肥満にはならないはずですが、様々なストレスや睡眠不足でレプチンの働きが悪くなるため肥満になってしまう場合があります。レプチンを分泌し続けるためには、規則正しい生活と適度な運動が大切。それがストレスを軽減し肥満防止や健康的な日々を送るのに役立ちます。やっぱり健康が一番ですね。

 

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