BLOG

ダイエットと自律神経

東京都文京区千石パーソナルトレーニングスタジオKame7 管理栄養士&トレーナーの吉田尚弘です。

よくダイエットでは夕飯が遅いと太る。または夕飯は就寝3時間前までに済ませるようにしないと太ると言われます。確かに、私達は感覚的にその事を知っています。毎日帰りが遅く夕食が遅かったから、最近太ったなぁっと感じることがあるでしょう。食べる時間が遅いと太るのは事実なのですが、それはなぜなのか?そして夕飯が遅くなってしまう場合はどうしたら良いのか?についてお話させて頂きます。今回もお付き合いのほど宜しくお願い致します。

自律神経

夕食が遅いとなぜ太るか?お話をするために、外せないのが自律神経。まずはそこから説明していきます。

神経系には脳脊髄神経系と自室神経系の二つに分けることができます。前者は手足を動かしたりなど自分の意志でコントロールできます。そして後者である自室神経系は自分の意志ではコントロールできません。

交感神経・副交感神経

自律神経は自分の意志ではコントロールできない内臓、血管、分泌系の全てをコントロールし、そのおかげで体温を調節したり状態をいつも同じように保っています。そして殆どの方は聞いたことはあると思いますが、交感神経と副交感神経に分けられ、この二つの神経はまったく反対の働きをしてバランスを保っています。簡単に比べてみましょう。

交感神経ー心拍数上昇、グリコーゲン(糖)分解、消化活動低下、血圧上昇
副交感神経ー心拍数下降、グリコーゲン(糖)合成、消化活動活発、血圧低下

交感神経優位な時は、筋肉が動いて心拍数が上昇し、体内の糖をエネルギーとして使って活動モード。副交感神経が優位な時は、心拍数が下がり、食事で摂った糖を蓄えるゆったりモード。つまり交感神経が優位な体を動かして活動している時間帯の昼間、そして副交感神経が優位な時間帯はリラックスした時間になる夜というわけです。

参考サイト 自律神経

もう、お解りですね。そうです、副交感神経が優位な時間帯は消化吸収活動が活発化されますから食べた物を筋肉や脂肪として、体細胞を作る時間帯なわけです。例えば同じ内容の食事を昼間の交感神経優位な時間帯と夜の副交感神経が優位な時間帯で食べるのでは、明らかに後者の方が脂肪細胞になりやすいのです。夜遅くに食べると太るとは、自律神経のしわざだったのです。

参考サイト 夜食は太る

 

切り替え時間

昼間は交感神経優位、夜は副交感神経優位。それは解りましたが、ここで問題になるのがいつ切り替わるのか?という大事な疑問が沸いてきます。実はこの答えが日光です。

私達人間は朝、日の光を浴びることで目の奥で光を察知し、神経を介して全身の細胞がリズムよく、同じタイミングでスムースに働き始めます。そして、太陽が沈むと、全身に夜であることが伝わり、3時間程度で完全に基礎代謝は低下し消費モードから蓄積モード、つまり副交感神経優位な時間帯に突入していきます。ということは、日没から3時間以内に食事を済ませた方が太りにくいという事になりますね。夏なら日の入りが19時頃ですから22時には完全に切り替わり、冬では17時頃日の入りですから20時には切り替わりますから、夏は22時までに、冬は20時までに食事を済ます事が理想的となりますから、自律神経という側面からみれば夏の方が断然太りにくいのです。

寝る前3時間前までに食事を済ますより、副交感神経に切り替わる日没3時間以内に食事する方が大切だ。という事です。

食事時間が遅い場合は?

といえ、殆ど方は仕事をしているので、今の時期は日没が17:30ですから20:30には食事を終わらせるのが理想ですが、そうもいかない場合もあります。夜の宴会は、まぁ別にして、残業で遅くなってしまった場合太りたくないから食事はどうしたら良いのか?悩んでしまいますよね。

夜は細胞を作る時間

副交感神経が優位な時間帯は体内細胞を作っています。それは脂肪細胞も作りますし、筋肉細胞も作られます。筋肉細胞が増える分にはうれしいですが脂肪細胞は増やしたくないですからね。であれば、脂肪細胞になる材料を極力摂らないようにご飯などの糖質、脂質を控えてたんぱく質をしっかり摂ることが大切です。大豆食品や魚介類、野菜を中心に献立を考えるとよいと思います。具体的には豆腐料理やお刺身、タラと魚介のホイル焼きなどですね。

より健康的なダイエット

ご覧いただいたように、ダイエットには自律神経の切り替えが深く関わっていることが解りました。より健康的なダイエットでリバウンドしないためには、交感神経と副交感神経の切り替えがとても重要で、朝起きたらちゃんと朝日を浴びて交感神経のスイッチを入れ、エネルギー消費モードの時間帯に運動して、なるべく夜遅くに食事を食べないようにする。しっかりと睡眠をとることが大事です。まぁ、規則正しい生活をしようという事ですね。

参考サイト 自律神経を整える

 

 

関連記事

PAGE TOP