はじめに:聞いたことありますか?「分子栄養学」
こんにちは。東京都文京区本郷・春日のPersonal training studioカメシチ、管理栄養士&ピラティストレーナーの吉田尚弘です。
突然ですが、「分子栄養学」という言葉を聞いたことはありますか?おそらく多くの方が初耳ではないでしょうか。これは、オーソモレキュラー栄養療法とも呼ばれ、適切な栄養素や食事、サプリメントなどを使って細胞の働きを整え、不調の改善を目指す栄養療法です。
不調の原因は栄養?「なんとなく体調が悪い」に効く理由
朝起きられない、集中できない、イライラしやすい、眠りが浅い…。こうした“なんとなく不調”の正体は、不規則な食習慣や栄養の偏りにあるかもしれません。
分子栄養学では、薬に頼らずに食事や栄養でこのグレーゾーンの不調にアプローチします。つまり「本来の自分の力を最大限に引き出す」ことが目的なのです。
血糖値の安定がカギ!ストレス太りと甘いもの欲の正体
分子栄養学の食事指導のなかで、特に重要なのが血糖値の安定です。
低血糖になると体が危機感を感じ、ストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリン)が分泌され、イライラや情緒不安定、眠りの質の低下などの不調を引き起こします。そして、甘いものへの強い欲求や“ストレス太り”にもつながっていきます。
そのため、血糖値を急激に上下させない食べ方(間食の取り方や糖質の選び方)を意識することが、健康的な体作りとダイエットに効果的です。
腸内環境の改善が美と健康の第一歩
近年注目される「グルテンフリー」や「乳製品の控えめ摂取」も、分子栄養学では重要なポイントです。
小麦に含まれるグルテンや、乳製品に含まれるカゼインは、腸内環境の悪化やアレルギー症状、疲労感、気分の落ち込みの原因となることがあります。もちろん個人差はありますが、自分に合わない食品を減らすことで、腸の調子が整い、体も心もスッキリしてきます。

健康的に美しく痩せるには、体質改善がカギ
分子栄養学によるアプローチは、単に「体重を落とす」ためのものではなく、根本から体質を整えて、健康的に美しくなるための方法です。
血糖値の安定、腸内環境の改善に加えて、たんぱく質やビタミン、ミネラルの摂取なども非常に重要です。このあたりは次回、さらに詳しくお伝えしますね。
まとめ
忙しいオフィスワーカーの方ほど、栄養が偏りがちで不調に気づきにくいものです。分子栄養学は「なんとなく体調が悪い」「やる気が出ない」そんな悩みの根本に働きかける有効な手段です。
健康も見た目も両方手に入れたい方は、ぜひ一度、自分の食生活を見直してみましょう。