「頑張っても痩せない…その背景にある“自己犠牲の心理”を徹底解説」

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失敗して落ち込んでいる

はじめに

東京都文京区本郷三丁目Personal training studioカメシチ、管理栄養士&ピラティストレーナーの吉田尚弘です。

ダイエットに悩む女性の相談を受けていると、特に家庭を持つ女性ほど「自分を後回しにする癖」が強いと感じます。

・子どもが好きだから揚げ物を作る
・残された食事がもったいなくて食べてしまう
・義両親の世話、掃除、洗濯、家事に追われる
・そのご褒美に甘いものを食べてしまう

こういった積み重ねが、体重増加につながってしまう。
でもこれは「意志が弱い」からではありません。
家庭を支える女性に特有の “心理的メカニズム” が関係しています。

この記事では、その仕組みをわかりやすく解説し、
今日から抜け出すための具体的な行動ステップを紹介します。


なぜ家庭を持つ女性は“自己犠牲のループ”に陥るのか?

①「家族を優先するのが当たり前」という刷り込み

家庭を持つと、多くの女性は「家族を優先することが正義」と感じやすい傾向があります。
これは育ってきた環境や社会の空気感が影響しており、本人の性格よりも“役割”が行動をつくっています。

「子どもに好きなものを食べさせたい」
「旦那や義両親に美味しい料理をつくって喜んでほしい」

その結果、自分の食事は“ついで”になり、栄養バランスが崩れやすくなります。

② ご褒美の甘いものは「ストレス処理」

心理学では、他者のために時間とエネルギーを使い続けると、
脳が“消耗感”を覚え、その回復のために即効性のある快楽を求めると言われています。

それが甘いものや、高脂質な料理です。

家族のために頑張った → 疲れた脳が報酬を求める → 高カロリーで回復

この図式は、ほぼ自動的に脳内で発生します。

つまり甘いものは「自分を甘やかしている」のではなく、
「自分を必死に守るため」に脳が選んでいる行動です。

③ “もったいない”は罪悪感回避の行動

「子どもが残したものを捨てるのがもったいない」
「捨てるくらいなら私が食べればいい」

これは“自己犠牲型の典型パターン”ですが、その根っこには次の心理があります。

・食べ物を捨てることへの罪悪感
・母としての「責任感」
・自分が我慢すれば丸くおさまるという思考

結果的に、自分が知らないうちに追加カロリーを摂取してしまいます。

④「自分の時間がない」ことによる身体感覚の鈍り

自分に使う時間がないと、
・お腹が空いたのか、ストレスで食べたいのか
・疲れているのか、ただ眠いだけなのか
・本当に甘い物が必要なのか

自分の身体の声が聞き取れなくなります。

そのため、食べることでストレス緩和しようとしてしまうのです。


自己犠牲のダイエット失敗から抜け出す“核心的な考え方”

①「自分の健康は家族の幸せの土台」

多くの女性は「自分が倒れたら困るのは家族」だとわかっています。でも、日常が忙しすぎてその事実を忘れてしまう。

ダイエットは“自分だけのための行為”ではありません。

・イライラが減る
・疲れにくくなる
・子どもに優しくできる
・心の余裕が生まれる

家庭全体の空気が変わります。

あなたが健康で満たされることは、家族への最大のギフトです。

② 「食べたくなる心理」を責めない

甘いものが欲しくなるのは脳が疲れている証拠。
“意思が弱い”のではなく、
“戦略が足りないだけ”です。

心理学的には、
「行動を責めるとストレスが増えてさらに食べる」
という負の循環が起きます。

まずは“自分を責めない”ことが、抜け出す第一歩です。

③ 小さな「私の時間」が心を回復させる

5分でいいので“自分のための時間”をつくると、脳のストレス反応が下がります。

・ゆっくり深呼吸
・白湯を飲む
・好きなアロマを嗅ぐ
・1分だけストレッチ

これだけでも「自分ケアモード」に切り替わり、
過食が起こりにくくなります。


今日からできる“自己犠牲のループ”を断ち切る具体策

① 子どもの献立を「揚げ物+副菜」でバランスを取る

揚げ物を完全になくす必要はありません。

揚げ物を作る → 自分は副菜中心 → 一緒に食卓を囲める → 罪悪感なし

この形がベストです。

・汁物を先に飲む
・野菜から食べる
・タンパク質をしっかり摂る

この「順番」と「量」を整えるだけで太りにくくなります。

② “残飯ストレス”をゼロにするルール

おすすめは次の3つです。

  1. 子どもの量を最初から少なく盛る
  2. 残した分は冷蔵・冷凍して翌日の自分のお昼に回す
  3. どうしても捨てる罪悪感がある場合は、食材ロスゼロの仕組みを家庭で共有

“食べない”という選択肢が生まれるだけで、摂取カロリーは大きく減ります。

③ 甘いものは「ご褒美」ではなく“計画表”に入れる

甘いものをゼロにすると反動が起こります。

そこで
「食べてもいい日」をあらかじめ決めておく
という方法が有効です。

例:
・週2回、15時に“計画的なおやつ”
・量はあらかじめ決めておく(小さめのチョコ2個など)

“計画的に食べる”と、罪悪感も減り、過食も減ります。

④ 家事と自分の健康の「境界線」を作る

次の2つのうち、どちらがあなたに合っていますか?

Aタイプ:時間で区切る

・21時以降は家事をやらない
・夕食後15分は「自分ケアの時間」にする

Bタイプ:行動で区切る

・洗濯は1日1回まで
・義母の世話の後には必ず水を飲む+深呼吸

“自分のスペース”を確保するだけで食欲の暴走が大幅に減ります。

⑤ 「自分を後回しにしない日」をつくる

週1でいいので、必ず自分のためだけの行動を入れる。

・ピラティス
・整体
・美容院
・カフェで1人時間
・15分の散歩でもOK

自分を大切にする行為は、
脳の「自己肯定感システム」を強め、
過食の衝動を静めてくれます。


心理を変えると、ダイエットは驚くほどうまくいく

ダイエットは食事制限の問題ではなく、
「どれだけ自分を大切に扱えているか」の問題です。

家族のために毎日頑張っている女性ほど、
自分のニーズを後回しにし、
心がすり減り、
その補填として食べるという行動に出やすい。

でも、それは「弱さ」ではなく「優しさの証拠」です。

ただし、その優しさの矛先を
“家族だけ”ではなく
“自分にも”向けてあげることが大切です。

あなたが満たされれば、
家庭はもっと穏やかに、明るくなります。

そして、ダイエットもうまくいきます。


まとめ:今日から始める「自分を大切にするダイエット」

  1. 家族優先の習慣から抜け出す
  2. 甘いものは脳の疲れ。責めずに仕組みで対処
  3. もったいない精神は“残さない設計”で解消
  4. 小さな「自分時間」で心を回復
  5. 境界線を作り「後回しにしない自分」を習慣化

ダイエットは、
“心の癖”を知るだけで大きく変わります。

あなた自身が幸せで満たされることが、
家族にとって最高のプレゼントです。

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