アンダーバストが広がって寸胴体型。それって肋骨が広がっているからかも。

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ピラティスのハンドレッド

東京都文京区本郷三丁目Personal training studioカメシチ、管理栄養士&ピラティストレーナーの吉田尚弘です。

はじめに

「痩せてきたのに、なぜかウエストだけ寸胴のよう・・・」
「下っ腹がぽこっとして、姿勢まで崩れて見える。」
「反り腰で腰も脚も張りやすくて、体型に自信が持てない…。」

これらの悩みは、決してめずらしいものではありません。
実際、多くの女性がダイエットや運動を頑張っているにもかかわらず、
くびれ・下腹・姿勢だけがなかなか変わらないと感じています。

しかしこれは「努力不足」でも「年齢のせい」でもありません。
身体の使い方の癖が積み重なり、

✔ 反り腰
✔ 腹圧の低下
✔ 腹斜筋の弱化

が起こり、その結果として

リブフレア(肋骨が開いたまま戻らない状態)になる
所謂、肋骨パッカーン!というやつです。

リブフレアとは

胸郭周りの図

リブフレアの定義ですが、上の図の左側の肋骨の開き角度が80~90°、または右側の横から見た時の肋骨のカーブからASIS(上前腸骨棘)にかけてのラインが垂直になっているのが正常とされています。
それよりも広がった状態をリブフレアと呼びます。

リブフレアの原因

リブフレアの原因は、腹圧の低下による姿勢の悪化が挙げれらます。
腹圧が低下することにより、反り腰や腹斜筋(横腹の筋肉)の弱化が起き
胸郭を正しいポジションに維持できないため発生します。

なので必要なのは胸郭可動域の改善もありますが、今回は
反り腰改善・腹圧と腹斜筋強化を行います。
リブフレア改善エクササイズは色々とありますが、そのひとつとして
ピラティスのハンドレッドをご紹介します。


反り腰・腹圧低下・腹斜筋弱化はどうして起こる?

この3つは別々に出現するのではなく、相互に悪影響を起こします。


①反り腰(骨盤前傾)

・股関節周りが硬い
・太ももの前に力が入りやすい
・ヒール・立ち仕事・デスクワークなどで腰を反って支える癖
→ 腰椎が過剰に反り、腰で身体を支える状態に


②腹圧の低下

・呼吸が浅い
・運動中に息を止める
・インナーではなくアウターマッスルを使いがち

腹圧が低いと下腹の内側の支えがなくなり、骨盤が前に倒れやすくなります。


③腹斜筋の弱化

腹斜筋は肋骨を内側へ引き締め、体幹を支える役割。
しかし反り腰と腹圧低下が続くと腹斜筋を使う場面がなくなり、弱くなっていきます。


この3つが積み重なると
→ 体幹が働かず
→ 肋骨が外に逃げ
リブフレアが結果として起こる

そしてリブフレアが起こると
さらに下腹に力が入りづらくなり
腰で支える癖が強くなる
という負のスパイラルに入ります。

この流れを断ち切らない限り、
くびれ・姿勢・下腹は根本的には変わりません。


「腹筋運動=くびれ」は間違い

世の中には「腹筋すればくびれる」「お腹痩せにはクランチ」という情報があふれていますが…

腹直筋(表面の腹筋)ばかりを使いすぎると
・みぞおちから折れる
・肋骨が前に突き出る
・リブフレアが悪化
・下腹ぽっこりが加速

という逆方向の変化が出てしまうケースがとても多い。

本当にくびれを作りたいなら、

✔ 反り腰の改善
✔ 腹圧の再獲得
✔ 腹斜筋の活性化

この3つが順番ではなく同時に必要です。


それを一度に実現できるのが「ハンドレッド」

ハンドレッドは「回数をこなす腹筋運動」ではありません。

目的は
呼吸 × 体幹 × 姿勢制御を一度に再教育すること。

だからこそ女性が悩みやすい部位に変化が出やすいのです。

改善ポイントハンドレッドの作用
反り腰腰ではなく体幹で支える習慣を身につける
腹圧低下呼吸の中で腹圧を維持する力を再学習
腹斜筋肋骨を内側に寄せる動作が自然に起きる
下腹ぽっこりインナーが働きやすくなる
リブフレア※結果として解消していく

ハンドレッドのやり方(女性にもイメージしやすく)

① 仰向け
② 息を吐いて肋骨を内側に寄せ、下腹に腹圧を集める
③ 胸から軽く丸くなるように頭と肩を持ち上げる
 ※胸椎が縦に伸びたまま丸まる感覚だとお腹が使いやすい
④ 脚をテーブルトップ(股関節90°・膝90°)
⑤ 腕を指先までしっかり伸ばして呼吸の合わせて上下に動かす。
⑥ 吸って5カウント → 吐いて5カウント ×10セット=100カウント
*最初から10セットは無理なので、まずは5セットを目指しましょう。
 エクササイズ中に腰の痛みを感じたら、すぐに中止してください。

ピラティスのハンドレッド

「吸って5・吐いて5」の意味

長く続けることが目的ではなく、
呼吸の中で腹圧と体幹を保ち続けるため。

吸う5カウント → お腹を前に膨らませすぎず、背中側までふわっと広げる
吐く5カウント → 肋骨を内側に寄せ、腹圧を下腹で支える

これを繰り返すことで
“腹圧が抜けた瞬間に気づける身体”へと変わります。

変化の目安

● 1〜2週間:姿勢・腰の負担の変化
● 2〜3週間:肋骨の締まり・下腹の感覚の変化
● 3〜6週間:ウエストライン・くびれの変化

体重が変わっていなくても、
姿勢と体型のシルエットが変わり始める女性が多いのが特徴です。


最後に —— 変わらないのはあなたのせいじゃない

運動しているのに変わらないと、
「私だけ効果が出ないのかな…」と不安になる日もあるかもしれません。

でも、変わらない原因は努力不足ではありません。
身体の使い方が噛み合っていなかっただけ。

反り腰・腹圧・腹斜筋が整い始めると
身体は素直に変わり始めます。

・ウエストが締まる
・下腹がスッと引き締まる
・姿勢が美しくなる
・脚が細く見える
・体型に自信が持てる

その第一歩として
ぜひ今日から「ハンドレッド」を取り入れてみてください。

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