ジュースがやめられない子どもに注意!隠れ○○と砂糖の中毒性を徹底解説

癇癪を起す赤ん坊は鉄分が不足しているので離乳食で補給しなければならない BLOG
癇癪を起す赤ん坊は鉄分が不足しているので離乳食で補給しなければならない

こんにちは、文京区本郷三丁目Personal training studioカメシチ、管理栄養士兼ピラティストレーナーの吉田尚弘です。

「なんとなく元気がない」「やる気が出ない」「子どもの集中力が続かない」
そんな悩みを感じたことはありませんか?

実はその裏に「砂糖の摂りすぎ」や「ビタミン不足」が関係しているかもしれません。特に、近年問題視されているのが「清涼飲料水の過剰摂取による脚気(ビタミンB1欠乏症)」です。

この記事では、子どもたちの身近にあるジュースやスポーツドリンクがなぜ脚気の原因になるのか、そして砂糖の中毒性がどのようにその背景にあるのかをわかりやすく解説します。


1. 脚気とは?ビタミンB1不足で起こる現代型栄養障害

脚気(かっけ)は、ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって引き起こされる栄養障害です。明治時代には白米中心の食事によって多くの人々が脚気になりましたが、現代の日本では加工食品や糖質過多の食生活によって、「新型脚気」として再び注目されています。

▼ 主な症状

  • 手足のしびれ、麻痺
  • 筋力の低下、歩行困難
  • 倦怠感、イライラ
  • 動悸や息切れ、心不全のリスク

特に成長期の子どもは神経系の発達が著しいため、ビタミンB1の不足は集中力低下や不登校の一因になることすらあります。


2. 清涼飲料水に潜む落とし穴:糖質は多いが栄養はゼロ

スーパーや自販機で簡単に手に入る清涼飲料水(ジュース・炭酸飲料・スポーツドリンク)は、100mlあたり5〜11gの砂糖が含まれています。
500mlのペットボトル1本で角砂糖10〜13個分にもなることも。

清涼飲料水の問題は以下の通りです。

  • 糖質が高い
  • ビタミン・ミネラルが少ない(ほぼゼロ)
  • 甘味で満足感が出て食事量が減る
  • 過剰摂取しても体が気づきにくい

糖質の代謝にはビタミンB1が必要不可欠。つまり、ジュースを飲めば飲むほど体内のビタミンB1は消費されていくのです。


3. 砂糖の中毒性:なぜ子どもはやめられないのか?

今は、色々なメーカーから成長に必要なビタミンやミネラルを添加して売り出されている子供用の砂糖入りの清涼飲料水が多く出回っています。保護者の方達が我が子の成長に良かれと思い、せっせとその栄養が添加された清涼飲料水を毎日飲ませている場合があるようです。砂糖は中毒性が強く、小さいお子さんに毎日飲ませている時は大人しく飲んでいるのですが、自宅にストックがなかったり、飲めないと分かると急に癇癪を起したりします。その結果、「うちの子、ジュースばっかり飲んでごはん食べないんです」という悪循環に陥ります。それが砂糖の中毒です。

砂糖には以下のような脳への作用があります。

  • ドーパミン(快楽物質)を強く刺激
  • 脳の報酬系を活性化し、依存状態を作る
  • 血糖値の急上昇→急降下により情緒が不安定に

これはアルコールやタバコと同じような作用です。とくに未発達な子どもの脳はこの影響を受けやすく、「甘い飲み物じゃないと飲みたくない」と感じるようになります。


4. 「新型脚気」はこうして起こる:ジュース依存→ビタミン枯渇

ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換するために必要不可欠な補酵素です。
にもかかわらず、子どもの食事が

  • 朝食なし、ジュースだけ
  • 昼はパンとスポーツドリンク
  • 夜は炭水化物メインで野菜やたんぱく質少なめ

というような状態だと、糖質過剰・ビタミンB1不足の典型的なパターンになります。

さらに部活動でスポーツドリンクを多量に飲んだりすると、運動で消費されるB1の量は増え、よりリスクは高まります。


5. 親が気づきにくいサイン:疲れやすさ・だるさ・成績の低下

脚気やB1不足の初期症状は、目立ちません。

  • なんとなく元気がない
  • 怒りっぽい、感情の起伏が激しい
  • 朝起きられない
  • 授業中に集中力が続かない

これらのサインを「ただの怠け癖」や「反抗期」と誤解されることもありますが、栄養面の視点で見ると体が悲鳴を上げている可能性も。

とくに食生活の乱れが見られるお子さんの場合、「清涼飲料水の摂取頻度」と「日々の栄養バランス」を見直すことが重要です。


6. じゃあ何を飲めばいいの?おすすめの代替ドリンク

ジュースや炭酸飲料を控えさせたいけど、子どもが嫌がって飲まない…という場合、以下のような選択肢が役立ちます。

  • 麦茶・ルイボスティー・黒豆茶などノンカフェインのお茶
  • 水+少量のはちみつ+レモン汁(手作りレモネード)
  • 無糖のヨーグルトドリンクを薄めたもの
  • ビタミンB群入りの飲料(無糖であれば尚良)

重要なのは、「甘くなくても美味しい」と感じる味覚を育てることです。最初は嫌がって癇癪を起すかもしれませんが、諦めず続けてみてください。


7. ビタミンB1を豊富に含む食材とおすすめレシピ

脚気予防・改善に役立つビタミンB1は以下のような食品に多く含まれます。

  • 豚肉(赤身)
  • うなぎ
  • 大豆製品(納豆、豆腐)
  • ごま、ナッツ類
  • 玄米、雑穀米、全粒パン

▼ 簡単レシピ例

  • 豚肉と豆腐の味噌炒め
  • 納豆+卵+ごまのごはん
  • 雑穀米と豚汁の定食風ごはん

毎食で無理なく取り入れることが大切です。


8. まとめ:ジュースが子どもの未来を奪う前にできること

清涼飲料水や砂糖のとりすぎによる「新型脚気」は、見逃されやすい現代型の栄養失調です。
しかし、食生活と家庭環境を見直すことで確実に予防できます

▼ 今からできる3つのこと

  1. 清涼飲料水の常備をやめる
  2. ビタミンB1を意識した食事を用意する
  3. 子どもと「なぜ体に必要なのか」を一緒に学ぶ

子どもの未来のために、毎日の「飲み物」から見直してみませんか?

ビタミンB不足以外にも、体に関する栄養学をお伝えしています。
大事なのは保護者の方が、運動で体力をつけ、栄養の知識を得られる
カメシチのパーソナルセッション
がお勧めです。

タイトルとURLをコピーしました