「食べてないのに太る」それは気のせいではありません
東京都文京区本郷三丁目Personal training stuidoカメシチ、管理栄養士&ピラティストレーナーの吉田尚弘です。
女性の方で多い冷え性、寝る時は必ずソックスを履いている。そして、仕事が多忙で疲れやすく帰って何もやる気が起きない。でも、忙しい割には、なかなか痩せれない。。
そんな悩みを抱えていませんか?
実はこれらは甲状腺ホルモンの働きが低下しているサインかもしれません。
甲状腺ホルモンは、体の代謝をコントロールする“エネルギーのスイッチ”のような存在。
このスイッチが弱まると、カロリーをうまく燃やせなくなり、体温も代謝も下がって太りやすくなるのです。
女性に多い“隠れ甲状腺機能低下”とは?
甲状腺のトラブルは女性に圧倒的に多いです。主な症状としては
・脱毛
・浮腫(特に橋本病の方が多いようです)
・生理不順や不妊症
・体重増加
・冷え性
などが挙げられます。
甲状腺の機能低下は更年期と症状が似ているため「年齢のせいかな」「更年期かな」と見過ごされがち
けれど実際は、甲状腺ホルモンの不足が原因で「代謝の低下」「むくみ」「体重増加」「冷え」が起きているケースも少なくありません。
体温と代謝をコントロールする甲状腺ホルモンの仕組み
甲状腺は喉ぼとけの下にある小さな臓器で、T3(トリヨードチロニン)とT4(チロキシン)というホルモンを分泌します。
これらは全身の細胞の「エネルギー生産」を活性化し、体温を保っています。

このホルモンをコントロールしているのが、脳の下垂体から分泌されるTSH(甲状腺刺激ホルモン)です。
- 体がエネルギー不足 → TSHが増える(甲状腺に「もっと出して」と指令)
- 体が十分に動いている → TSHが減る(「もう大丈夫」と指令停止)
この連携が崩れると、体は熱を作れなくなり、冷えや疲れにつながります。
なぜ甲状腺が弱ると体重が増えるのか
甲状腺ホルモンが減ると、体の中ではこんな変化が起こります。
- 代謝が下がり、脂肪が燃えにくくなる
- 筋肉のエネルギー消費が減る
- 水分の排出が悪くなり、むくみやすくなる
そのため、実際には脂肪だけでなく「水分の滞留」でも体重が増えるケースが多いです。
つまり、「太った=脂肪が増えた」だけではなく、代謝の低下によるむくみ体質が関係していることもあります。
冷え・疲労感・むくみもつながっている
甲状腺ホルモンは「体のエンジン」を動かす役割を持っています。
その働きが低下すると、細胞がエネルギーを生み出せず、結果として:
- 冷え性(熱が作れない)
- 慢性疲労(ATPエネルギー不足)
- むくみやすい体質(代謝の停滞)
といった不調が同時に現れやすくなります。
特に、足先が冷たく、顔やまぶたのむくみが出る方は、甲状腺ホルモンの低下が関わっている可能性があります。
コレステロールが上がるのは代謝のサイン
甲状腺ホルモンには、LDLコレステロールを分解する働きもあります。
そのため、ホルモンが減ると血中のコレステロールが下がりにくくなります。
実際に、甲状腺機能低下症では「高コレステロール血症」を合併することがよくあります。
コレステロール値が高い場合は、まず最初に甲状腺機能低下を疑います。
これは単なる食事の問題ではなく、代謝システムの低下による“体からのサイン”とも言えるのです。
ホルモンを整えるための生活習慣と栄養
甲状腺を助けるには、無理なダイエットよりも「ホルモンの材料をきちんと摂る」ことが大切です。
🔹おすすめ栄養素
- ヨウ素:昆布・わかめなど。ただし過剰摂取は注意
- 鉄・亜鉛・セレン:甲状腺ホルモン合成に不可欠(赤身肉・魚・ナッツ類)
- たんぱく質:T4をT3に変換する酵素の働きを助ける
- ビタミンB群:エネルギー代謝全般を支える
🔹生活習慣のポイント
- 睡眠をしっかりとる(夜更かしはホルモン分泌を乱す)
- 冷えすぎない服装・入浴で体温を守る
- ストレスをためこまない(副腎疲労が甲状腺に影響)
- 過度な糖質制限や断食は避ける(ホルモン合成を妨げる)
日々、仕事で忙しくストレスが溜まり、食事を作るの面倒なので甘い物で済ませて、ダイエットしたいからと摂取エネルギー量が少なくなる。
そういった事が原因になるので、日々の生活パターンを考えることも重要です。
8. 医療機関でチェックしておきたいTSH・T3・T4
もし、次のような状態が続く場合は、病院で血液検査を受けてみましょう。
- 平熱が35℃台と低い
- 体重が増えたのに食事量は変わらない
- いつも寒くて疲れやすい
- コレステロールが高いといわれた
検査項目は:
- TSH(脳からの指令ホルモン)
- FT3・FT4(実際に働く甲状腺ホルモン)
これらのバランスを見ることで、甲状腺機能の状態が分かります。
もし異常が見つかっても、多くの場合は薬や生活改善で回復可能です。
まとめ
「年齢のせい」「疲れのせい」と思っていた不調が、実はホルモンのサインだった――。
甲状腺ホルモンは、代謝・体温・エネルギーを生み出す“体のスイッチ”です。
低体温や体重増加は、ただの生活習慣の問題ではなく、体の声でもあります。
まずは、自分を責めずに体を観察してあげましょう。
そして、食事・睡眠・ストレス管理といった「整える習慣」から少しずつ始めてみてください。
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