内ももが目覚めるだけで、脚のラインはここまで変わる。歩き方から変える美脚メソッド

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足のラインがキレイな女性

1. 脚やせしても理想のラインにならないのはなぜ?

東京都文京区本郷三丁目Personal training studioカメシチ、ピラティストレーナーの吉田尚弘です。

「体重は減っても、脚の形が思い通りにならない…」
「細いけど、なぜかまっすぐじゃない気がする…」

ダイエットをして体重が落ちたのに、なぜか脚の印象だけが重たく見える。そんな経験をしたことはありませんか?

それは「脂肪」ではなく、「使っている筋肉のバランス」に原因があるのかもしれません。特に注目してほしいのが、脚の内側にある筋肉=内転筋群です。

この筋肉が正しく使われるようになると、脚のラインは自然と整い、しなやかで女性らしい美脚へと変わっていきます。


2. 美脚づくりのカギを握る「内転筋群」とは?

内転筋群とは、太ももの内側にある以下の5つの筋肉を指します。

  • 長内転筋
  • 短内転筋
  • 大内転筋
  • 恥骨筋
  • 薄筋
姿勢を保持するための内転筋は大内転筋が重要です
姿勢を保持するための内転筋は大内転筋が重要です

この筋群は、脚を内側に寄せる動き(内転)に働き、骨盤を安定させる重要な役割も担っています。

しかし日常生活では使っている感覚はほとんどなく、意識していないと“眠ったまま”になってしまう筋肉でもあります。

そして、ここが働かないままだと、脚のラインや体の使い方に大きな影響が出てしまうのです。


3. 内転筋が使えない女性に起きやすいこと

内転筋が使えていない状態では、次のような現象が起こります。

  • 脚の内側がたるみやすくなる
  • O脚やX脚のように脚のねじれが目立つ
  • 骨盤が安定せず、腰や股関節に負担がかかる
  • 歩き方が左右にぶれ、脚のラインが崩れる

つまり、「脚のラインが整わない」「脚がまっすぐ見えない」と感じている人の多くは、筋肉のつき方ではなく、使い方に偏りがあるのです。

しかし、実は私たちが毎日している「歩く」という動作で内転筋群は使われていなくてはいけません。


4. 歩くたびに内ももを働かせる、それが自然な美脚のつくり方

内転筋群がもっとも自然に働くのは、歩行中の片脚立ちのとき(立脚期)です。
下の写真の黒丸から赤丸の区間。

ヒップアップしながら歩くには蹴る脚の踵の位置が重要
ヒップアップしながら歩くには蹴る脚の踵の位置が重要

私たちが歩くとき、片脚に体重が乗る瞬間があります。このとき、内転筋群は次のように働いています。

  • 骨盤のぐらつきを抑える
  • 股関節を安定させる
  • 膝が内側に倒れないように支える

これらの動きがスムーズに行われてこそ、美しい歩行姿勢とまっすぐな脚のラインが保たれるのです。

ですが、ここで問題になるのが、内転筋がうまく使えない歩き方をしている人が多いという現実です。


5. 骨盤前傾と脚のねじれが、美脚を遠ざける

女性に多い「骨盤前傾(反り腰)」の姿勢は、内転筋が働きにくくなる大きな要因です。

骨盤が前に倒れると、大腿骨が内旋(内側にねじれる)しやすくなり、脚のアライメント(配列)が崩れてしまいます。

結果として:

  • 内転筋は常に引き伸ばされた状態で力を発揮できない
  • 外側の筋肉(外側広筋や腸脛靭帯)ばかりが使われる
  • 脚全体がねじれて、脚のラインが不自然に見える

つまり、骨盤の傾きと太もものねじれが、美脚を遠ざけているのです。


6. 歩くとき「内ももを意識するだけ」で脚は変わる

正しい筋肉の使い方を身につける最初のステップは、「歩き方の中で内ももを意識すること」です。

意識すべきポイントは以下の3つ:

  • 骨盤を立てる(腰を反らない)
  • 内もも同士を軽く引き寄せるイメージで歩く
  • 脚の裏全体で地面を押して前へ進む

この歩き方を毎日少しずつ実践することで、普段眠っている内転筋が目覚め、脚のラインに必要な“内側からの支え”が育っていきます。
(骨盤のポジション、足関節のアライメントも影響がありますが、詳細は次回にお伝えします)


7. 内ももにスイッチを入れる最適エクササイズ:内旋ランジ

内転筋エクササイズは色々ありますが、最終的には歩行時と同じように足裏が地面に着いている状態で
使えないといけません。
そこで、今回はランジという種目で内転筋を活性化させていきましょう。
①足は腰幅で前後に開き、右前足の人差し指と膝の中央が垂直になるように立ち、左腕を右ひざに当てる。

内転筋をターゲットにしたランジ
内転筋をターゲットにしたランジ

②右膝の位置が変わらないように、右股関節を内側に捻りながら左手を横脛にスライドさせて、再び①のポジションに戻る。この時に膝の位置がずれないこと、腰をしっかり丸めることを意識する。

内転筋をターゲットしたランジ
内転筋をターゲットしたランジ

横から見ると、重心が右踝に乗っているようにする。この動作を左右それぞれ15回×2回行う。
ポイントは前足の膝と人差し指のラインが垂直を維持し、腰を丸める事。その姿勢を保って歩けると自然と内転筋群が働いてくれます。逆に膝が外側、内側を向くと内転筋に入りにくくなります。

内転筋をターゲットにしたランジ
内転筋をターゲットにしたランジ

このようにして行うランジは、単なる筋トレではなく美しい脚の使い方を身体に覚えさせる再教育になります。


8. 脚は変えられる。美脚の鍵は「内もも」と「日常動作」

ご紹介したランジで内転筋を感じることができたら、普段、歩く時にも意識してみましょう。着地した時の膝の向きを注意して、着地して体重が乗った時から蹴る時まで内転筋を意識しましょう。

この積み重ねが、脚の印象を確実に変えていきます。

自分の脚に自信が持てなかった過去も、周りと比べて落ち込んだ日々も、今日から終わりにしませんか?

「内もも」を目覚めさせる。それだけで、あなたの脚はもう美しくなり始めています。

美脚を目指している貴方、当スタジオの美脚・美姿勢コースの詳細をご覧ください。

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