東京都文京区本郷三丁目Personal training studioカメシチ、管理栄養士&ピラティストレーナーの吉田尚弘です。
「朝がまったく起きられない」「夕方、仕事が終わるとどっと疲れる」「甘い物が止められない」そんな経験はありませんか?
それは単なる加齢や睡眠不足ではなく、「副腎疲労」と「腸内カンジダ」が関係しているかもしれません。
さらに、甘い物依存やブレインフォグといった現代人にありがちな症状も、この一連の不調と密接に関係しています。
今回は、現代の多くの人が見逃している腸と副腎と脳のつながりを、わかりやすくご紹介します。
1. 副腎疲労とは?現代人に多い“気力のガス欠状態”
副腎は、腎臓の上にちょこんと乗る小さな臓器。ここから「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールは、血糖の安定や免疫機能、炎症の抑制、そして睡眠と覚醒のリズムにまで関わる非常に大切なホルモンです。

しかし、慢性的なストレス・睡眠不足・過度な労働・不適切な食生活が続くと、副腎はオーバーワーク状態になり、コルチゾールの分泌リズムが崩れます。これが「副腎疲労」です。
主な症状は以下の通り:
- 朝が起きられない(コルチゾールが朝に出ない)
- 仕事中に頭がぼーっとする(ブレインフォグ)
- 夕方、仕事が終わると一気にぐったりする
- 甘い物やカフェインがやめられない
- なんとなく不安で、感情が不安定になる
2. 仕事が終わるとどっと疲れるのはなぜ?
「勤務中はなんとか動けるけれど、終業後に電池が切れたように動けなくなる」——
これは、副腎疲労による典型的な疲労パターンです。
日中はストレスに対応しながら、なんとかコルチゾールを出し続けているものの、夕方にはその分泌力が底をついてしまう。
そして、仕事が終わると緊張が緩み、副腎の“支え”が切れて急激にエネルギーがダウンするのです。
その結果、「何もしていないのにぐったり」「帰宅後すぐ寝たい」「夕方にやたら甘い物が食べたくなる」といった症状が起こります。
3. 甘い物依存の背景に腸内カンジダが潜んでいる
ここで登場するのが「腸内カンジダ」です。
カンジダ・アルビカンスは、人の腸内に常在する酵母菌の一種で、通常は善玉菌の働きによって抑えられています。
しかし、抗生物質や高糖質な食事、慢性的なストレスによって腸内環境が乱れると、カンジダが異常増殖してしまいます。

そして恐ろしいのが、カンジダは“自分のエサ”である糖を欲しがるという点。
カンジダが増えると、甘い物を欲する指令が腸から脳へ送られるようになり、これが「甘い物がどうしてもやめられない」状態の正体です。
4. カンジダの出す毒素が副腎と脳に悪影響を及ぼす
カンジダは、糖を発酵して「アセトアルデヒド」などの有害物質を生み出します。
これはアルコール代謝でも発生する有害物質で、慢性的に体内に蓄積されると以下のような症状を引き起こします。
- 頭がぼんやりする(ブレインフォグ)
- 気分が落ち込みやすくなる
- 疲労感が抜けない
- 肝臓や副腎への負担が増える
つまり、カンジダの毒素が体と脳に「二重の負担」をかけ、副腎疲労を加速させてしまうのです。
5. ブレインフォグの背景にも腸内環境がある
「最近、言葉がすぐに出てこない」「集中力がもたない」「何をしても頭が重い」——
これらの症状は、単なる疲労ではなく“腸からのサイン”かもしれません。
腸内環境が悪化し、カンジダが増殖すると、リーキーガット(腸漏れ)と呼ばれる状態が起こり、腸の壁から毒素や未消化のたんぱく質が体内に漏れ出します。
これらの物質が血流にのって脳に到達すると、神経伝達物質の働きを乱し、ブレインフォグやうつ的な気分を引き起こすのです。
6. 朝起きられないのも腸と副腎が原因かも?
通常、朝になるとコルチゾールが分泌され、自然と体が目覚めます。
しかし副腎疲労があると、朝にコルチゾールが出ず、逆に夜に出てしまう「昼夜逆転」状態に。
また、カンジダ由来の血糖値の乱高下や毒素の影響で睡眠が浅くなり、朝の目覚めがますます悪くなります。
7. 甘い物をやめるにはまず“腸”から整える
「甘い物をやめたい」と思っても、腸内カンジダが増えすぎていると、強烈な欲求(シュガークラビング)が発生します。
これを断ち切るには、腸内環境を整えることが最優先です。
カンジダ対策におすすめのアプローチ:
- 砂糖・小麦・精製食品を控える
- 夜は22時には寝るようにする。
- 食物繊維(特に水溶性)を意識してとる
- プロバイオティクス(乳酸菌)を補給する
- 良質な睡眠を確保する
これらの対策を2週間ほど継続するだけでも、甘い物への欲求が和らぎ、朝や夕方の体調も改善していく方が多くいます。
8. まとめ:腸、甘い物、副腎疲労——すべてはつながっている
- 朝起きられない
- 仕事終わりにどっと疲れる
- 頭が働かない
- 甘い物をどうしても食べたくなる
これらはバラバラの症状のようでいて、実は「腸内カンジダの増殖」「副腎疲労」「砂糖依存」によってつながっているのです。
まずは、腸と食習慣を整えることが最初の一歩。
カンジダを減らし、副腎を休ませ、自然なエネルギーと集中力を取り戻していきましょう。
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