東京都文京区千石・巣鴨パーソナルトレーニングスタジオkame7ピラティストレーナーの吉田尚弘です。
タイトルの「腹圧と呼吸を分離させる」というよく分からないタイトルですが、これは体幹を正しく動かすという意味では非常に大切なことなので、今回このタイトルでブログを書くことにしました。
最近、感じることですが初めてのお客様で腹筋を使うことができない方が非常に多い。この「腹筋が上手に使えない」というのは、お腹にグッと力を入れながら呼吸ができない状態を指します。本来は、腹圧をかけるという行為と呼吸は別々できないといけない。これが分離させるという意味です。お腹に力を入れながら呼吸をするという動作になるのですが、これをできない方が非常に多いのです。
なんで、お腹に力を入れながら呼吸ができないといけないの?
この疑問に答えるために、まずは腹圧をかけるという事から説明していきます。腹圧とはお腹を凹ませて圧をかける状態を言い、内臓を圧迫して姿勢を維持したり、さらには腰椎を支えて腰痛を予防する働きをします。ピラティスでは、「コアボックス」と呼び、上の横隔膜、前側から内臓を包む腹横筋、背筋のひとつである多裂筋、下から骨盤底筋群で、前後上下から内臓及び腰椎をガードします。
私達は普段、呼吸をしながら身体を動かしたり、座って仕事をしたりして過ごしています。その時に私達は無意識に腹圧をかけて姿勢を保ち腰椎をガードしているはずですが、ここで先ほどの腹圧と呼吸が分離できないとどうなるか?
呼吸時にうまく腹圧がかからず、背筋に負担がかかりぎっくり腰や、ヘルニアなどの症状が出やすくなります。実際に分離が苦手な方は腰痛を発症しやすいです。
では、しっかり腹圧をかけて呼吸するためにはどうしたらよいのか?
ここで、実験してみましょう。立った状態で前の骨盤の出っ張りの2~3㎝内側を指で押して、その部分を硬くしてみましょう。硬くできたら呼吸をします。
どうですか?指で押さえた部分を硬くしたまま呼吸ができましたか?ここで呼吸しちゃうとお腹の力が抜けてしまう方は、ちょっとヤバいです。通常は重力下で上から圧がかかるため自然とできているはずなんです。
できた方は次のステップです。今度は硬くして呼吸をしながら、少し歩いてみましょう。これができればオッケー。
立位で腹圧をかけて呼吸ができない方は、隙間時間を使って練習してくださいね。